人生後半の豊かさとは何だろう。
50代になると、お金や健康、働き方など、さまざまなことを悩み考えるようになります。
若い頃は、豊かさといえば収入や持ち物、経験や友人の多さを思い浮かべていました。しかし自然の中で過ごす時間が増えるにつれ、別の豊かさがあることに気づきました。
それは「美しさを感じる心」です。
今回は、自然に親しむようになった私が、人生後半になって気づいた豊かさについてお話ししてみます。
人生後半は「失うこと」ばかりではない
一般的に人生後半というと、体力の衰えや定年、老後への不安など、失うものに目が向きがちです。
確かに若い頃と比べれば、できなくなることもあります。
でも、それは単純に50代が「折り返地点、下山、できなくなる、減っていく」という表現ではないと思うんです。
年齢を重ねたからこそ得られるものもあるのではないでしょうか。
その一つが、日常の中にある美しさに気づく感性だと思います。
自然の中で気づいた「本当の秋」
私はある登山の記事に、「ここに本当の秋がありました」と書かれていたのを見て、どうしてもその山に登りたくなりました。福島県にある安達太良山です。
自然に親しむようになってから、季節の移ろいに目が向くようになりました。
特に秋は、紅葉が美しい季節。日本に四季があってよかったと思う瞬間ではないでしょうか。
秋は毎年やってくる季節なのに、登山しながら「こんなに美しい季節だったのか」と感じました。色づく木々、落ち葉を踏む音、葉の間から注ぐ柔らかな光、凛とした空気。今まで見ていたはずなのに、見えていなかった景色でした。
確かにそこに、本当の秋がありました。
自然が変わったのではなく、自分の見方が変わったのかもしれません。
美しさを感じることは特別な才能ではない
自然を楽しむというと、登山やサーフィンなどのアクティブな趣味を想像する人もいます。
もちろんそれも素晴らしい体験です。
しかし自然との付き合い方は、それだけではありません。
公園を散歩する。桜を眺める。海を見に行く。空の色の変化に気づく。
そんな日常のあらゆるシーンに存在しています。
大切なのは「美しい」と感じる心を持つことだと思います。
人生後半の豊かさとは何か
お金や物の豊かさも大切です。
しかし人生後半になるほど、それだけでは満たされない部分があることに気づきます。
目の前の景色に心が動く。
季節の変化を楽しめる。
忙しい毎日の中でも立ち止まれる。
感覚の豊かさは、年齢を重ねるほど価値を持つように感じます。
人生後半は、失うものばかりに目を向ける時期ではないのかもしれません。
むしろ、若い頃には見えなかったものが見えてくる時期でもあります。
自然の中で見つけたのは、美しい景色だけではありません。
その景色を美しいと感じられる自分自身の心でした。
それこそが、人生後半の豊かさの一つなのではないかと思っています。
あなたへのメッセージ
もし、人生後半に入り、豊かさを求めるとしたら、貯蓄額や、持ち物だけに目を向けるのではなく
たまには、大自然に飛びこんでみませんか。
そこには、若い時には見ることできなかった、美しさを感じる自分自身に気が付くかもしれません。
秋の登山の魅力は自分が紅葉の風景の一部になることでしょうか。登山まで本格的でなくても、先ほどお伝えした安達太良山は、ロープウェイで高いところまでいくことが可能です。街路樹の紅葉も美しいですが、標高が高い場所の秋は、息を呑むほどの美しさです。まだ行ったことのない方は、人生後半の心に残る景色を見に行ってみませんか?
そこで、美しさを感じる大人になった自分と出会うかもしれません。
